初めて色になる

音楽、特撮、雑記

7年待ち焦がれたELLEGARDENのライブ(当日)

ELLEGARDEN@ZOZO MARINE STADIUM 8/15(水)
最初はただの当日の日記で、ライブ感想は後半から。


夢のような1日だった。エルレ見ながらずっと、これ夢なんじゃないかな?って思ってた。
細美さんもMCで言ってたけど、今まで頑張ってきたことや辛かったことが、全て報われた。逆にこんな良い思いしていいのかなってずっと思ってた。


ライブ当日の午前6時。「物販の案内既に始まっている」というツイートを見て慌てて飛び起きた。家から海浜幕張へ一本で行ける電車が最寄り駅6時38分発だったので、20分で支度して電車に飛び乗った。お盆の真っ只中だし早朝なので、通勤客はほとんど居らず、電車の中はエルレ物販に行く人たちがほとんどだった。

海浜幕張から歩いてZOZOマリンに向かい、会場に着いたのがだいたい7時過ぎ。既にたくさんの人が並んでいて、球場も見えないような位置に並んだ。ただひたすら暑さとの戦いで、汗が止まらなかった。周りの人たちはみんな友達同士やカップルで来たような人ばかりで、孤独を感じながらソシャゲで時間を潰した。

さすがに7時に行けば10時前には買えるだろう、と考えていたが甘かった。列は何度も折り返されていて、敷地内に入っても物販のテントが見えてきても、全然順番が回ってこなかった。既に購入できた人たちが大量の商品を抱えているのを見て、焦りを感じていた。

並び始めて4時間後の午前11時。意識が朦朧としてきた頃、ようやく順番が回ってきた。幸い私が購入した時点で売り切れていたのはキャップのグレーだけで、欲しいものは全て買えた。頭痛とめまいにうなされながら帰路についた。私が帰る頃でも、並び始めた時と同じくらいの人が並んでいた。海浜幕張から最寄り駅までは電車で片道15分という近さなこともあって、一度帰ることができたけれど、ホテルを取るまででもないぐらいの遠方の人たちは、ライブまでどこで時間を潰すのだろうか……。船橋市に住んでいて良かったと初めて感謝した。
帰宅後はお風呂で疲れをとって、ライブまで少しでも体力を取り戻すために仮眠した。


午後4時、再び家を出て、同居人と共に会場に向かった。電車内は相変わらずエルレファンでいっぱいだった。
海浜幕張に着くと、同行希望しているたくさんの人が駅から出てくる人たちに向かって声を掛けていて、胸を締め付けられた。ZOZOマリンや幕張メッセで開催される人気のイベントがあるたび、チケットを譲ってくださいという人はよく見かけていたけれど、ここまで凄いのは初めて見た。

午後5時過ぎくらいに入場した。チケットは同居人と別々に取ったので、ここで分かれた。席はスタンドの一塁側の内野指定、前から9列目の通路側という絶好のポジションだった。隣は人の良さそうなカップル、前は同じく一人で見に来てる女性、斜め後ろに賑やかな女性二人組みがいて、ノリづらくもなくうるさすぎもなくて、一人参戦でも居心地が良かった。野外ライブはポルノで何度か行ったことがあるけれど、アリーナ席の完全スタンディングを見るのは初めてだったので、上から見た人の多さに圧倒された。始まるまでずっと浮き足立っていた。BGMがPOLYSICSとか9mmとか、年代を合わせてきたようなチョイスで、BGMに合わせてノっている人たちを見るのが楽しかった。


BGMの音量が上がって、アリーナの前列から歓声が上がって、ワンオクのアー写がスクリーンに映し出された。
ワンオクが出てきて、本当にワンオクだ……って感動で涙がこぼれた。最近の曲はあまり知らなかったのだけれど、さすがワンオク、といった感じのパフォーマンスだった。Takaの声量スゴすぎ。
完全感覚Dreamerは高校生の頃にずっと聴いてたので、生で聴けて本当に嬉しかった。最近の曲もカッコいいけれど、ちょっと前のワンオクの、良い意味でチープな英語詞を織り交ぜた、「若さ」が溢れている頃が自分は一番好きだ。音楽だけじゃなく漫画とかでも共通しているけれど、年月を重ねた結果のものだけじゃなくて、若い頃にしか作れないようなものってあるんだと思う。じぶんROCKとか努努とかもそこに含まれる。でも「The Beginning」がカッコよすぎたから、また聴いてみようかなぁなんて思った。


ワンオクが終わって機材交換が始まって、しばらく待機時間の後、エルレのアー写が映し出される。もうこの辺から記憶が曖昧なんだよね。状況に追いつくことに必死すぎて。
一曲目がSupernovaなことなんて分かりきっていたんだけれど、目の前にエルレがいるって状況がなかなか飲み込めない。ここで私の思考は処理落ちしちゃって、ずっと泣いてた。周りももう歓声とかじゃなくてむしろ悲鳴に近かった。
エルレの曲で一番好きなのがNo.13で、昔と比べてエルレを聴かなくなってからも9月9日には必ずNo.13を聴くぐらい好きだったんだけど、まさか二曲目に来るなんて全然思ってなくて。「ペパロニクアトロ」がしたくてPizza Man聴きたいなと思っていたんだけれど、三曲目に来るなんても思っていなくて。状況飲み込めてないのに次から次へと聴きたい曲ばっか流れてくる……。Twitterでも書いたけれど、フルコース頼んだらメインばっか来て胸焼けしそうみたいな、そんな状態だった。
ライブに行って一番好きな瞬間って、ライブではなかなか演らない曲が始まったときの感動と、それを聴いたファンの歓声を聞くことなんだけれど、曲が流れるたびに悲鳴みたいな歓声が上がってた。そりゃ10年ぶりなんだから全てが久しぶりだもんね。
もう全部の曲良かったんだけれど、一番意外で嬉しかったのがサンタクロースだった。すごい好きな曲なんだけれど冬のイメージがあるから、聴けないかなと思ってたのに……。
Red Hotでは、初めてエルレを聴いた高2の秋の日を思い出した。あの日が無ければ、2chの邦楽おすすめスレにエルレのことを書き込んでくれた人がいなかったら、今日自分はここにいなかった。

細美さんのMCがひたすらカッコよかった。ちょっと口は悪いけどめちゃくちゃファンのことを想ってくれてて、良い人オーラが駄々漏れになってるみたいな。外にいる音漏れを聴きに来た人たちに対しても、何かを長々と語るようなことはせず、「ケガすんなよ!」というたった一言だけの思いやりがカッコよすぎた。
高橋さんも、雄一さんも、生形さんも、細美さんも、とにかく楽しそうに演奏していたのが本当に嬉しかった。特に高橋さんの表情が印象的で、細美さんの後ろでニコニコ口ずさみながらドラム叩いてて、でもたまに泣きそうになってて。「もうエルレガーデンは復活しないのかと思っていた」って言っていたし、色々と思うものがあったんだろうなぁってのがひしひしと伝わってきた。メンバーがエルレガーデン復活を喜んでいることが一番幸せだった。

今まで幾度となくライブに行ってきて、そのたびに時間が過ぎるのがあっという間だと思っていたけれど、ここまで一瞬に過ぎてしまうのは初めてだった。
高校生の頃は何か辛いことがあるたび、ジターバグに励まされて、好きな人ができるとスターフィッシュを聴いたりして。いつだってエルレガーデンの声は暗闇を切り裂いてくれてて、臆病者な私たちの背中を押してくれてた。
今回ライブに行くことができて、今まで頑張って生きてきて良かったって心から実感した。これから辛いことがあっても頑張れると思った。時が経って大人になった私達のことも、エルレガーデンは背中を押してくれるんだって。
エルレに出会ってくれた高校生の自分に、感謝してもしきれない。エルレガーデンを好きになって本当に良かった。


帰りは電車の混雑を避けるため、海浜幕張駅前の飲み屋に寄った。昼食から何も食べていなかったので、私も同居人も腹ペコだった。どこの店もエルレ帰りで混んでるかなと思ったけれど、遠方から来た人が多かったのか、全然混んでいなかった。トイレの落書き帳みたいなノートに「エルレの前乗りで来ました!」って書き込みがあって、誰かが「自分も行きたいです」と返事をしていた。
最寄り駅まで一本で帰れる最終電車に乗ろうとしたら時間がギリギリになってしまい、駅までダッシュしたんだけれど、同じようにダッシュしてる人みんなエルレシャツ着てて面白かった。電車の中は乗客の90%がエルレファンだった。
4時間の物販とライブでクタクタなはずだったのに、目が冴えてぜんぜん寝付けなかった。8月15日が終わってしまうのが勿体無く感じた。小さい頃、楽しいことがあったときとか、同じようなことを考えていたのを思い出した。そんな気持ちになるのはいつぶりだろう、なんて考えながら、眠りについた。