初めて色になる

音楽、特撮、雑記

7年越しにTaNaBaTaファンになった話

TaNaBaTaの存在は、「セツナライト」発売直後の2008年から知っていたし、曲も聴いていた。本格的にファンとなるのは7年後のことだった。


東方アレンジという存在を全然知らない頃、友達から「セツナライト」の音源をおすすめされて、「Strawberry Song」にハマり、「ナイフ投げの少女」「ちるのちるのちるの」「ダンスホールでつかまえて」をよく聴いていた。今でもこのへんを聴くと、中2の職業体験中に脳内でMVを妄想していたことを思い出すし、その脳内MVも鮮明に思い出せる。
どうして「セツナライト」で止まってしまったのかと言うと、2ndアルバムの試聴で聴いた「サクラツナギ」が、当時アリプロV系が好きだった私にピンと来なかった。たぶん、ここで「細い線」を聴いてれば間違いなくハマっていたんだろうなぁ。
中学生だった私はメロンブックスとらのあなにCDを買いにいける状況でもなかったし、通販で買うまで欲しいと思うこともなく、「セツナライト」以降のTaNaBaTaは7年間知らなかった。上記の4曲は好きだったので、たまに聴いていた。


時は流れて2015年。社会人になって、後に今の同居人となる同期の男との外食中、その同期がライブに行くという。何のライブ?と聞くと、さも私が知らないかのように、TaNaBaTaっていうんだけど……、と答えた。TaNaBaTa知ってるよ!セツナライトしか持ってないけど、と答えた私に、同期は全ての音源を貸してくれた。

2015年7月7日、チケットは持っていなかったけれど、物販だけでも見たくて同期と共に新宿ReNYへ向かった。ライブ好きな私がライブ会場特有の雰囲気に勝てるはずもなく、案の定どうしてもライブに参加したくなった。当時好きだったスターオーシャンを生で聴きたかった。
Twitterでチケット余っている人がいないか探し、友人が来れなくなった……とツイートしていた見ず知らずの人に、良かったらチケット譲ってもらえませんか?とリプライを送った。募集をかけていたわけでもないのに、なかなか無躾だったと思うけれど、それほどライブが見たかった。ツイート主はとても優しい方で、突然の交渉にもすぐに応じてくれた。Twitterアカウントをフォローすることもなく別れてしまったけれど、あの方にチケットを譲って貰わなかったらここまでTaNaBaTaにハマれなかったかもしれない。感謝しかない。
突如参加することが決定したTaNaBaTa Night vol.7、まだTaNaBaTaを聴き始めたばかりだったのでその場で初めて聴く曲も多かったけれど、全てがカッコよかった。めちゃくちゃ失礼な話だけれど、「こんなに乙女な歌詞を書くあにーさんは一体どんな容姿なのだろうか……」とずっと思っていたので、予想以上にカッコいい男性だったことにライブ中一番驚いた。

それからはライブに毎回参戦しているし、音源も購入している。9月には中学生のとき聴いていた石鹸屋(当時はTaNaBaTaよりも石鹸屋を多く聴いていた)とのツーマンライブに行く予定なので楽しみだ。
まさか中学生の頃に聴いていたバンドのライブに、社会人になってから毎年行くことになるなんて、これっぽっちも思っていなかった。当時セツナライトを貸してくれた友人、音源を貸してくれた同居人、チケットを譲ってくれたTaNaBaTaファンの女性に、感謝してもしきれない。
完全なる余談だけれど、2008年の7年後である2015年に本格的にハマって、初めて行ったライブがvol.7で、vol.10が自身7回目のTaNaBaTaライブだったんだけれど、ちょっと7に縁がありすぎじゃないですか。